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| アートファームのファームプロジェクト! ART FARM INC. のFARM(農業) Projectについて まえがき 私は東京の浅草から、静岡県下田市に引っ越して来ました。20年前の下田市から南伊豆にかけての風景は、畑や水田が大変美しいところでしたが、今では雑草の生い茂った畑や、荒れ地のような水田が目立つようになって来ています。なぜこのようになってしまったんだろうと、あちこちで聞きかじっているうちに、問題点がよく見えて来たのです。もし東京に住んでいたら、事の重大さに決して気付かなかったでしょう。 (アーネストハウスと関連付けて書いてありますが、私の場合その方がイメージをつかみやすかったためです。) 1.なぜ今FARM Projectを行うのか? 下田市ばかりでなく、今日では日本の農家全体で農業の後継者難は特に重大な問題となっている。そのためか、休耕地があちこちに目立つようになってきているが、農地を宅地に転用すると固定資産税が高くなってしまうし、宅地としての需要などもそんなにある訳でもない。このため、農地は農地として使うしか選択肢が無く、農家は身動きがとれない状況になっている。そのまま放っておくしかないので農地は荒れ果ててしまい、次に農業を再開しようとしても、多大な労力と資力が必要となる。このような現状は容易に変わるとは思われない。そのような休耕地であればできれば安く借り受けて、やってみたいという人がもう一度農地として利用してゆく事は可能ではないだろうか?またそうすることが一番理想的なのではないだろうかという気がします。ところが、「やってみたいという人」が企業や大規模農業法人ばかりになってしまうと、経営効率ばかり優先するようになり、メダカやゲンゴロウのいた田んぼはなくなってしまうでしょう。これも困ったものです。 2.アーネストハウスとの連携について アーネストハウスは宿泊施設であり、レストランやバーなどの飲食施設を含んでいます。また、お客様にくつろいでいただくための雰囲気作りに、観葉植物をはじめ切花や鉢花を多数置いており、これらの出費は年々増大している。 (1)本当においしいトマト 例えばスーパーで買えるトマトは、生産者から消費者に至るまで、様々なルートの流通機構を経なければならないため、完熟するよりかなり以前に収穫し梱包されている。このため本来の甘味やおいしさを犠牲にした味にならざるを得ない。またスーパーや一般の小売店では、見た目がきれいでないと売れないから、害虫駆除のためにたくさんの農薬を使用している例もある程で、これでは安全な食品とは言えない。 (2)季節を感じる花々 切花を例にとると、今やハウス栽培が主流で季節に関係無く様々な切花を買うことができるようになった。便利になった反面、季節感が薄らぎ情緒がなくなってきている。しかもハウス栽培はコストがかかるので、非常に高額な切花を購入している事になる。(とは言え、いつでもキュウリが食べられるのはうれしい事です。) (3)生ゴミを再利用する アーネストハウスから出る野菜屑や食べ残し等の生ゴミは、堆肥として再利用できる。もし、アーネストハウスで環境問題について発言したいなら、先ずこの様な身近な事から実行した上でなければ、何も発言できないに等しいような気もしてきました。(あまり極端な事を発言する訳ではありませんけど...。) 以上、アーネストハウスで必要とする野菜や果物のすべてをFARM Projectで賄う事は、とうてい不可能であるけれど、FARM Projectはアーネストハウスとの連携において、非常に有意義であると結論付ける事ができました。 3.どのようなFARM(農場)を創造するのか? 主要な農産物はアーネストハウスで特に需要のある、野菜と果物およびハーブや切花、そして鶏卵等に限られる。実際にアーネストハウスのお客様が、栽培されている様子を視察したいと申し出る事も多いと考えられるため、見た目にも美しい庭園のような農園でなければならない。農園入り口には農機具等を保管する3坪程の小屋があり、その脇の切花用の草花が植えられた小道をたどって行くとハーブガーデンがあり、適当な広さの広場兼収穫作業場が隣接し、さらに進むとトマトや茄子の畑が開けてその向こうには広大なみかんや夏みかんの畑になっているような場所が理想的である。収穫した野菜や果物をアーネストハウスまで運搬するためのトラックが入れることはもちろん、農機具や野菜を洗う事ができる井戸または水道と、少々の照明のための電気がとれる場所が理想的。全体的なデザインはArtFarm Designに発注する。 (話は少々それますが、小川って下水じゃあないんですよね!) 4.どのようにFARM(農場)を運営するのか? (1)労働力について 農業は幸いにして、常時人を置かねばならない仕事ではない。人手が必要なのは春早い時期に土を作るときと、植え付けの時期そして収穫時期に集中する。その他の時期は2〜3人の人手で追肥や除草などの管理が可能だし、これらの仕事も毎日行わなくても良い。アーネストハウスは特に夏期に忙しく、他の時期には人手はあまる傾向にある。逆に農業の場合、夏期は仕事の多い時期ではない。これらの事からアーネストハウスのスタッフやレストラン及びバー、さらには居候の類のオフシーズンにおける格好の仕事となるだろう。農業は精神を正しく保つためにも、たいへん良い種類の労働だと言われている。 (2)農法について 無農薬農法とか有機農法とか、さまざまな農法があり試行錯誤を繰り返す必要はあると思うが、ここ数年来アーネストハウスの庭で実験を行ってきたEM農法を採用してはどうか?無農薬有機EM農法とも言うべき方法で、アーネストハウスの庭で試してみたかぎりでは、ほとんど害虫を寄せ付けず、肥料もあまり必要としない驚くべき効果があった。(これもひとつの選択肢として、いろいろ試してみたい。) 5.余剰収穫物や作柄不順のような場合について 余剰収穫物が出れば、アーネストハウスのお客様にお土産にお渡ししても良いし、インターネットのホームページ上で通信販売が可能である。インターネットでの利点は作る作物を先に発表しておき、受注後の栽培が可能な点にある。作物を発送するときに代金をいただく宅急便の代引きシステムを利用するなら、もし天候不順や台風などで作物が予定の収穫高に満たない場合は発送できないこともある旨を、最初に明記しておく事ができ、納品できないトラブルという最悪の事態も回避できる。(いずれにせよ、注文いただいておいて納品できないなんて、こういう事はない方が良いですね。) 結局、インターネット通販はやめました。でも、もっと良い方法に気がつきましたよ。 6.その他 アートファームの農場での収穫感謝祭はパーティーのようにしてはどうだろうか?お客様や近所の人達と収穫を祝ってパーティーを開く。それこそ、今まさにそこの畑に実っているトマトをもぎ取って食べることも可能だし、作物がアーネストハウスのシェフによりとびきり上等のお料理に変身する様を見ながら食事するのも、またとない楽しみとなるだろう。スペースが広ければ、コンサートを開くことも可能だ。自然のなかで、弦楽四重奏(もちろんロックバンドもO.K.だよ!)などを楽しみながら飲むワインや食事は最高のものとなるに違いない。 あとがき 本来このようなプロジェクトは、農協がやったら良いのかなあと考えていました。そう思って、近くの農協の支店長さんにプリントしたものを持って行って読んでもらいましたが、「これからは、こういう時代でしょうねえ」とおっしゃるばかりで、会議に出してみようとか実行されるような気配はありませんでした。古くからある組織のような場合、なかなか身動きがとれないのかも知れません。まったく新しい組織の方が動きやすいというなら、インターネットで知恵を集め、本当に実行に移してみようかと考えています。今までも、こんなふうに新しいプロジェクトがスタートしましたが、このファームプロジェクトは日本全体を変えてしまうような、桁違いに大きなプロジェクトになる可能性を持っています。これは、皆さんご自身のプロジェクトなんだという意識で、ぜひご参加いただければ幸いです。アイデアや、ご意見などございましたら、私宛にE-Mailをお送り下さい。寄せられたご意見を整理して、ゆくゆく掲示板方式の会議室を作ります。 |
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| 例えば、農作業にはランド・ローバー製トラックを使用する。ウィルキンソンの農機具ばかりで揃えてみたり、この農園はイングランド・カントリースタイル、あっちの農園は南フランススタイルで、あそこは純日本平安スタイルの水田なんていうのも面白いと思う。言わば、究極のガーデニング!。これで、ひとつのエリア内に限られていたりすると、○○ランドみたくなってしまうけど、貸していただける農地はあちこち、日本全国いたるところにある訳だから、まちがっても○○ランドにはならない。 |
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| さあ、いよいよ畑を借りる事ができました。4月だというのに、いまだに雑草を草刈機で刈ってるところです。こんな事で作物はできるのかなあ?と心配になっています。思いのほか、農業とは大変な仕事ですが、美しい農村の風景はこれほど大変な作業の積み重ねの上に成り立っていたのかと、恐れ入ってしまいました。 アートファーム株式会社 mail to : info@mail.artfarm.co.jp 尚、この原稿は2000年4月に製作したものです。 |
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